前回は手数料無料のワナとして、スプレッドによる取引コストの話をしました。前回記事は
コチラから今回は、続きとして、
「期待値」がプラスになる取引方法とは何か?について書きます。
結論から先に書くと、期待値がプラスになる取引方法は、プラスのスワップでポジションを取り、スプレッドのマイナス分を超えるまで保持することです。少しでもFXをかじり、取引したことがある人には当たり前の結論ですが、これは重要なことです。
以下に例を示します。
ユーロ円が160.00、買スワップが+145、スプレッドが5銭(つまり売値が160.05)の場合、手数料無料で1万通過を取引した場合・・・
1日目で決済=
-500円2日目で決済=
-355円3日目で決済=
-210円4日目で決済=
-65円5日目で決済=
+80円6日目で決済=
+225円7日目で決済=
+370円8日目で決済=
+515円9日目で決済=
+660円10日目で決済=
+805円(以下略)
となります。全て買ったときと同じレートで売る前提で、為替レートの上下による差益/差損は無視しています。
つまり、
5日目以降に決済すればスプレッドのマイナス分をプラスのスワップで超えることができ、
期待値がプラスになるということです。
たかだか数十円や数百円なんて、1万通貨だったら1pips動いて100円なんだから、意味がないと思う方もいるかもしれません。しかし、何も考えずにデイトレを繰り返す場合とスワップの期待値がプラスになるまで保持する場合では成績に大きな差が出るはずです。
一応補足すると、私はデイトレを否定している訳ではありません。ただ、デイトレで利益を上げていくためには、予想の精度を上げて勝率or利幅を上げていく必要がありますが、スワップをうまく利用すれば多少予想の精度が低くても勝てる(かもしれない)ということです。
posted by のぉname777 at 22:31
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為替ひとりごと